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変換設定ファイル

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変換サーバに変換依頼を行う前に、 変換設定ファイルの読込(awPDF_LoadConfigFile/awPDF_LoadConfigFileW) を行うことで、サーバでの変換時に変換設定ファイルに記述されたセキュリティ、透かし、ヘッダ/フッタ 等の内容を適用することができます。
変換設定ファイルは通常のINIファイルと同じ形式をとります。ファイル実体の拡張子は問いません。

 

変換設定ファイルに記述可能な項目は下記の通りです。

 


[ClientConfig] セクション

サーバー側の共用透かしの内、適用するもの指定します。

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項目名

説明

WMSelIndexes

Integer

サーバー側に定義された共用透かしの内、適用するインデックス番号(0~19)をカンマ区切りの文字列で指定します。

(例: '0,3,4')

サーバー側に定義された共用透かしのリストはawPDF_GetServerSetting(W)で取得することができます。

指定されたインデックス番号が変換サーバ側に定義されていない場合無視されます。

 

変換サーバ側で強制的に出力するように指定されている共用透かしはここで指定されていない場合でも適用されます。

 

 


[Security] セクション

[Security]セクションでは、変換後のPDFファイルにセキュリティ設定を適用する場合、設定するセキュリティの内容を設定します。セキュリティ設定を適用しない場合、省略可能です。

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!!注意!!
セキュリティ設定の内、実際のパスワード文字列(UserPassword, OwnerPassword) 変換設定ファイルの読込関数 awPDF_LoadConfigFile(W) で設定を行います。
変換設定ファイル内でパスワード有と設定されていても、読込関数を呼ぶ際に対応するパワード文字列(UserPassword, OwnerPassword) が指定されていなかったり、その逆の場合、セキュリティ設定が正しく行われません。

 

項目名

説明

Enabled

Integer

セキュリティ設定の有効・無効を指定します。
0 : 無効, 1 : 有効

 

HasUserPassword

Integer

文書を開くパスワードの有無を指定します。
0 : 無, 1 : 有

 

HasOwnerPassword

Integer

セキュリティ変更権限パスワードの有無を指定します。
0 : 無, 1 : 有

 

PermsType

Integer

セキュリティレベルを指定します。
1 : 128bitRSA, 2 : 128bitAES, 3 : 256bitAES

 

Perms128_ContentAccess

Integer

スクリーンリーダーデバイスのテキストアクセスの有効・無効を指定します。
0 : 無効, 1 : 有効

 

Perms128_AllowCopying

Integer

テキスト画像その他の内容のコピーを許可するかを指定します。
0 : 禁止, 1 : 許可

 

Perms128_EncryptMeta

Integer

書式なしテキストのメタデータを暗号化するかを指定します。
0 : 無効, 1 : 有効

 

Perms128_Changes

Integer

変更許可レベルを指定します。
0 : 禁止,

1 : ページの挿入、削除、回転,

2 : フォームフィールドの入力と署名,

3 : 注釈の作成、フォームフィールドの入力と署名,

4 : ページ抽出を除く全ての操作

 

Perms128_Printing

Integer

印刷許可レベルを指定します。
0 : 禁止, 1 : 低解像度, 2 : 許可

 

 


[CWM0] ~ [CWM19] セクション

変換後のPDFファイルにテキスト透かしを適用する場合、[CWM*]セクションにテキスト透かしの内容を定義します。
複数(最大20件)の透かしを適用することができます。

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!!注意!!
実際のセクション名は [CWM*]の'*'に 0~19 の数字を割り当て、[CWM0] や [CWM12] といった名称になります。複数(最大20件)の透かしを適用することができます。
数字部分は上記の[CustomWatermarkDetails]セクションで設定したCustomWmCount の値よりも小さい必要があります。

 

項目名

説明

Enabled

Integer

透かしの有効・無効を指定します。

0 : 無効, 1 : 有効

 

OnBackgroundPage

Integer

背景として表示するかを指定します。

0:無効, 1:有効

 

PlaceType

Integer

透かしを適用するページを指定します。

0 : 全ページ,

1 : 先頭のページ,

2 : 最後のページ,

3 : 偶数ページ,

4 : 奇数ページ,

5: 適用範囲を Range で指定

 

Range

String

透かしを適用するページの範囲を指定します。

PlaceType に ’5’ を指定した場合に有効です。

 

"1,3,6" のようにページ番号をカンマで区切って指定するか、

"4-8" のようにページ範囲を指定してください。

"4-" のように範囲の終端を指定しない場合、最終ページまでが指定範囲となります。

 

Text

String

透かしとして表示するテキストを指定します。

文字列の先頭にスペースを含める場合は、全体をダブルクォーテーション("")で括ってください。

改行文字を含めた場合、改行文字以降は無視されます。

 

2byte文字を使用する場合は、FontNameに2byte文字が使用できるフォントを指定してください。

 

FontName

String

フォント名 を指定します。

 

FontWeight

Integer

表示するテキストをボールド表示にするかを指定します。

0 : 通常, 1 : ボールド

※使用するフォントが対応している必要があります。

 

Outline

Integer

表示するテキストをアウトライン表示にするかを指定します。

0 : 通常, 1 : アウトライン

 

FontSize

Integer

フォントのサイズを指定します。

単位は0.1pt です。 10ptを指定する場合、100と設定します。

ただし1桁目の値は切り捨てられます。100~109 と設定した場合、文字のサイズは10ptとなります。

0を指定すると、ページに合わせたサイズになります。

 

Textcolor

Integer

フォントの色を指定します。

青の指定は($FF0000、または0xFF0000、または16711680)

緑の指定は($00FF00、または0x00FF00、または65280)

赤の指定は($0000FF、または0x0000FF、または255)

黒の指定は($000000、または0x000000、または0)

白の指定は($FFFFFF、または0xFFFFFF、または16777215)

となります。

 

HAlign

Integer

ページ横方向の位置合わせを指定します。

0 : 左, 1 : 中央, 2 : 右

 

VAlign

Integer

ページ縦方向の位置合わせを指定します。

0 : 上, 1 : 中央, 2 : 下

 

xOffset

Integer

ページ左上を基点として正の値で右方向にオフセットする距離を指定します。

単位は 0.1mm です。10mmを指定する場合、100と設定します。

負の値を指定すると、基点から左方向にオフセットします。

 

yOffset

Integer

ページ左上を基点として正の値で下方向にオフセットする距離を指定します。

単位は 0.1mm です。10mmを指定する場合、100と設定します。

負の値を指定すると、基点から上方向にオフセットします。

 

Angle

Integer

表示するテキストの回転角度を指定します。

単位は度 です。 -90~90 の間で指定してください。

 

Opacity

Integer

表示するテキストの不透過率を指定します。

単位は %です。

0~100 の間で指定してください。 100を指定すると透過しない状態になります。

 

 


[HeadersFooters] セクション

[HeadersFooters]セクションでは、変換後のPDFファイルに適用するヘッダ/フッタ全体の設定を行います。後述の[Header.Left]~[Footer.Right]セクションのヘッダ/フッタ定義が存在しない場合、省略可能です。

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項目名

説明

Enabled

Integer

ヘッダ/フッタの有効・無効を指定します。

0 : 無効, 1 : 有効

 

OffsetLeft

Integer

それぞれ、ページの余白(左, 上, 右, 下)を指定します。

単位は 0.1mm です。10mmを指定する場合、100と設定します。

 

OffsetTop

OffsetRight

OffsetBottom

 


[Header.Left]~[Footer.Right] セクション

[Header.Left]~[Footer.Right] セクションではヘッダ/フッタそれぞれ、左、中央、右の計6箇所について個別の設定を行います。
実際に指定するセクション名は、下記の通りです。

ヘッダ(左) : [Header.Left] , ヘッダ(中央) : [Header.Center] , ヘッダ(右) : [Header.Right]
フッタ(左) : [Footer.Left] , フッタ(中央) : [Footer.Center] , フッタ(右) : [Footer.Right]

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項目名

説明

Font

String

フォント名 を指定します。

 

FontSize

Integer

フォントのサイズを指定します。10~32768 の値が指定可能です。

単位は0.1pt です。 10ptを指定する場合、100と設定します。

ただし1桁目の値は切り捨てられます。100~109 と設定した場合、文字のサイズは10ptとなります。

FontBold

Integer

表示するテキストをボールド表示にするかを指定します。

0 : 通常, 1 : ボールド

※使用するフォントが対応している必要があります。

 

FontItalic

Integer

表示するテキストをイタリック表示にするかを指定します。

0 : 通常, 1 : イタリック

※使用するフォントが対応している必要があります。

 

Color

Integer

フォントの色を指定します。

青の指定は($FF0000、または0xFF0000、または16711680)

緑の指定は($00FF00、または0x00FF00、または65280)

赤の指定は($0000FF、または0x0000FF、または255)

黒の指定は($000000、または0x000000、または0)

白の指定は($FFFFFF、または0xFFFFFF、または16777215)

となります。

 

Value

String

透かしとして表示するテキストを指定します。

文字列の先頭にスペースを含める場合は、全体をダブルクォーテーション("")で括ってください。

タブ文字が含まれている場合、改行と見します。

改行文字を含めた場合、改行文字以降は無視されます。

 

2byte文字を使用する場合は、FontNameに2byte文字が使用できるフォントを指定してください。

 

マクロ文字列を使って変換時の日付・時刻を出力することもできます。(※変換サーバの時刻が出力されます)

 

 

使用可能なマクロ文字列

マクロ文字列

%[Date]

現在の日付を'YYYY/MM/DD'形式で出力します。

%[Year]

現在の日付の年を4桁の数字で出力します。

%[Month]

現在の日付の月を2桁の数字で出力します。

%[Day]

現在の日付の日を2桁の数字で出力します。

%[Time]

現在の時刻を’HH:NN:SS’形式で出力します。

%[Hour]

現在の時刻の時を2桁の数字で出力します。

%[Minute]

現在の時刻の分を2桁の数字で出力します。

%[Second]

現在の時刻の秒を2桁の数字で出力します。

 


[CAD_ConvertOption] セクション

[CAD_ConvertOption]セクションでは、CADファイル変換に関する設定を行います。CADファイルの変換では無い場合は省略可能です。

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項目名

説明

Enabled

Integer

CAD変換設定の有効・無効を指定します。

0 : 無効, 1 : 有効

 

TargetRange

String

変換の対象とするレイアウトの範囲を指定します。

"1,3,6" のようにレイアウトの番号をカンマで区切って指定するか、

"4-8" のように範囲を指定してください。

"4-" のように範囲の終端を指定しない場合、最終ページまでが指定範囲となります。

 

ColorMode

Integer

CADファイル変換時のカラーモード(カラー/白黒) を指定します。

0 : カラー, 1 : 白黒

PenWidths

String

CADファイル変換時の線の太さを指定します。

単位はmm です。 0.01 ~ 50.00 までの値を指定してください。

 

 


変換設定サンプル

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以下に変換設定ファイルのサンプルを示します。

 

変換設定サンプル1

フッタ(左)のみを指定したシンプルな設定のサンプルです。

変換設定サンプル1

//これは変換設定サンプルです。
//この行はコメントです。 空白行も許容されます。
[HeadersFooters]
Enabled=1
FirstPageNumber=1
OffsetLeft=120
OffsetTop=120
OffsetRight=120
OffsetBottom=120
[Footer.Right]
Font=MS Pゴシック
FontSize=100
FontBold=0
FontItalic=0
Color=0
Value=%[Hour]時%[Minute]分
 

 

 

変換設定サンプル2

共用透かし指定、セキュリティ設定、透かし定義(2つ)、ヘッダ(左右)、CAD変換設定 とほぼ全ての項目を指定した設定のサンプルです。

変換設定サンプル2

//これは変換設定サンプルです。
//この行はコメントです。 空白行も許容されます。
[ClientConfig]
WMSelIndexes=0,2,18
[Security]
Enabled=1
HasUserPassword=1
HasOwnerPassword=1
PermsType=2
Perms128_ContentAccess=1
Perms128_AllowCopying=1
Perms128_EncryptMeta=1
Perms128_Changes=1
Perms128_Printing=0
[CustomWatermarkDetails]
CustomWmCount=2
[CWM0]
Enabled=1
OnBackgroundPage=0
PlaceType=0
Range=
Text=" 社外秘 "
FontName=MS Pゴシック
FontWeight=0
Outline=0
FontSize=0
Textcolor=0
HAlign=1
VAlign=1
xOffset=0
yOffset=0
Angle=40
Opacity=50
[CWM1]
Enabled=1
OnBackgroundPage=0
PlaceType=5
Range=2-
Text=極秘
FontName=MS Pゴシック
FontWeight=0
Outline=0
FontSize=14
LineWidth=0
Textcolor=255
HAlign=0
VAlign=0
xOffset=120
yOffset=160
Angle=0
Opacity=100
[HeadersFooters]
Enabled=1
FirstPageNumber=1
OffsetLeft=120
OffsetTop=120
OffsetRight=120
OffsetBottom=120
[Header.Left]
Font=MS Pゴシック
FontSize=100
FontBold=0
FontItalic=0
Color=0
Value="  作成日 : %[Date]          作成者 : AAA"
[Header.Right]
Font=MS Pゴシック
FontSize=100
FontBold=0
FontItalic=0
Color=0
Value=%[Hour]時%[Minute]分
[CAD_ConvertOption]
Enabled=1
TargetRange=1
ColorMode=0
PenWidths=0.10